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屋根修理(工事)の種類及び相場
最終更新2024年1月5日
お住まいのメンテナンスを経験された方々に伺います。「初めてのメンテナンスは予想よりも高い支出でしたでしょうか?」
妥当だったという方もいる一方、安かった・高かった等意見はバラバラでしょう。
「なぜこんなに費用が掛かるの?」
「なぜ業者によって提案が違うの?工事の目的は?」
塗装だけの予定だったが別の工事も必要になってしまったという方も多いと思いますが、それには原因と回避するための対策があります。そこで今回は屋根工事・修理の種類と相場をご紹介します。
新築から10年程度で皆さんが検討し始めるメンテナンス。
・ハウスメーカーや工務店が10年点検で提案してきた
・インターネットで塗装は10年で行うべきと紹介されていた
など検討するきっかけは様々ですが、皆さんもお住まいに対して
☑ 汚れが落ちにくくなった
☑ 黒い雨だれが気になる
☑ 色あせが…
といったようにお悩みを抱え始める時期かと思います。
これらは屋根材・外壁材を保護している塗膜が劣化したことで起こる症状ですが、実は他にも
☑ サイディング目地に隙間が見られる
☑ 外壁にひびが入っている
☑ 棟板金が浮いていると近所の工事業者に指摘された
等、塗膜以外の劣化が原因でメンテナンスが必要になるケースが多々発生します。
屋根や外壁は常に太陽光や雨水に晒され過酷な環境下に置かれています。またその10年の間に何度地震や台風、雪などの自然災害の被害に見舞われるかわかりません。経年劣化や自然災害をきっかけにお住まいは日々少しずつダメージを蓄積していますので、塗装のみで綺麗に仕上がるというお住まいは非常に少ないのが現実です。
特に屋根は外壁よりも外的要因による劣化・被害が多く発生するにも関わらず、皆さんが簡単に詳細な状況を確認できる場所ではありません。だからこそ業者の言う通りの施工内容・金額で契約してしまったと後から後悔してしまう方も多いのです。適切な施工内容、適切な補修費用でメンテナンスを行うためには、皆さん自ら相場を把握しておかなければなりません!
ひび割れ補修・交換
瓦・スレートにかかわらず起こり得る可能性が最も高いのはひび割れです。経年劣化はもちろん飛来物の衝突が原因で割れてしまうこともあります。厚み約5㎜の化粧スレート屋根材は特に塗膜の劣化が原因でひび割れが見られることがありますが、交換は非常に手間がかかる作業になるため、シーリング材での補修が一般的です。瓦は固定状態にもよりますが同製品での差し替えで対応いたします。
セメント瓦やモニエル瓦は廃盤になっており代替瓦がなく、この時点で補修+塗装ではなく、葺き替え工事が提案されることもあります。
棟板金交換(5,500円~/m)
化粧スレートやアスファルトシングル屋根材で棟頂部を保護している板金ですが、強風の影響を受けやすく、台風や突風で飛散してしまうトラブルが多い部分です。棟板金は貫板と呼ばれる下地に固定しておりますが、貫板が劣化してしまうことで釘での固定が出来ず浮きや剥がれ、飛散してしまうこともあります。塗装後のお住まいで雨漏りを起こしてしまいご相談を頂く際には、縁切り不足が原因であるケースと棟板金部分での雨漏りを起こしていることもありますので、必ず塗装時に補修しておくことがオススメです。
※塗装後に棟板金交換を行う場合屋根面との色が異なること、屋根面が汚れてしまうことが考えられます。
谷板金交換(20,000円~)
切妻屋根や寄棟屋根等シンプルな形状にはありませんが、近年複雑な屋根形状のお住まいが非常に多く見られ、屋根の向きが変わる部分に谷板金が施工されている屋根が多くあります。塗装の必要性がない和瓦にも多く用いられ、一般的には耐久性に優れたガルバリウム鋼板、ステンレス、銅板が使用されていますが、メンテナンスを怠ると錆や腐食による穴あきが生じ雨漏りを引き起こしてしまいます。谷板金を交換するためにはその周囲の屋根材を広範囲にわたって剥がす必要があるため、屋根修理時には必ずチェックしておかなければなりません。
漆喰詰め直し工事(5,000円~/m)
和瓦・セメント瓦の場合棟瓦部分に漆喰が施工されています。漆喰は瓦の固定及び防水の役割も果たしていますが、強風や地震による建物の揺れが原因で、10年程度でひび割れを起こし始めます。まだ塗装が可能だと判断されたセメント瓦の場合は、間違いなく漆喰補修を行っておくべきです。和瓦は塗装が不要ですが、屋根からの雨漏りは室内や外壁の塗膜にも大きな影響を及ぼしますので、必ず定期的な補修を心がけましょう。
棟瓦取り直し工事(11,000円~/m)
漆喰同様和瓦・セメント瓦の頂部を保護している棟瓦は漆喰の劣化や大きな揺れによってずれや崩壊が起こりやすく、漆喰の劣化とは比べ物にならないほど雨漏りリスクが高くなってしまいます。棟の取り直しを行う際に瓦の並び調整も行えますので、15~20年程度に1度は漆喰だけでなく棟全体の歪み改善を行いましょう。
※この際に防水紙の劣化を確認し、必要に応じて屋根葺き直し工事もご検討ください。
屋根塗装工事(弱溶剤168,000円~ 遮熱198,000円~)
塗膜が劣化することで屋根材自体が吸水してしまう化粧スレートやアスファルトシングル、セメント瓦には欠かせない基本メンテナンスです。シーリング補修や棟板金交換を塗装前に行うことで補修跡を綺麗に隠すことができますし、何より屋根表面を塗膜保護することで吸水による劣化を食い止めることができます。
屋根は冒頭でもご紹介した通り、外壁よりも過酷な環境下にあります。そのため外壁と同時に塗装する際にも外壁塗料よりも1グレード上の塗料がオススメです。また屋根面の熱が室内に影響しますので、遮熱や断熱といった機能性の高い塗料を選ぶのもポイントです。
現在でも化粧スレートでのタスペーサー未設置・縁切り不足による雨漏りに関して多くご相談を頂くことがあります。施工項目に必ずタスペーサーが記載されているかを確認しておきましょう。
防水工事49,800円~(トップコートのみの価格)
陸屋根と呼ばれる傾斜がほとんどない屋根形状の場合は防水工事が基本メンテナンスです。シート防水かウレタン防水が一般的ですが、経年劣化により剥がれや穴あき、亀裂が起こることで直下の室内へ雨漏りを起こしてしまいますので、15~20年程度で全面の防水工事を検討しましょう。笠木部分からの雨漏り、排水口の腐食を見逃すと防水工事を行ったにもかかわらず雨漏りが止まらない状態が続いてしまいますので、しっかりチェックする必要があります。
※近年高い注目を集めているFRP防水は硬膜・高耐久の為ベランダやバルコニーで多く採用されていますが、揺れが大きい広範囲の面積には不向きですので陸屋根に施工されていることはほとんどありません。
天窓工事 簡易メンテナンス(55,000円~)
天窓交換 スレート張替+新規天窓(400,000円~)
採光性・開放感・プライバシー確保・デザイン性等で人気の天窓(トップライト)ももちろんメンテナンスは欠かせません。雨漏りが発生してから補修や交換・撤去をご相談いただくことが多いのですが、10年で修理・20年で交換が推奨されております。交換・撤去の際には谷板金同様周囲の屋根材を剥がす必要がありますので、屋根修理のタイミングを合わせての施工がオススメです。
屋根修理と塗装はセットがオススメ
屋根修理の種類と相場を簡単にご紹介しました。あくまで相場ですので面積や被害状況によって修理費用が前後しますが、塗装のみと考えていても実際は別箇所の補修が必要になるケースがあり、それによって総額費用が前後する可能性があります。
塗装が必要ないと考えている和瓦であっても、雨漏りを起こしてしまうと外壁や室内にまで影響を与えてしまいますので、塗装工事と同時に点検を行い補修が必要な部分はチェックしておかなければなりません
塗装が必要な化粧スレートとアスファルトシングル、セメント瓦は特に塗装だけでは改善できない不具合を起こしている可能性がありますので、必ずひび割れや棟板金・棟瓦の修理は欠かさずセットで行いましょう。
屋根修理を行う際にはほとんどのケースで足場架設を行います。屋根に修理が必要な時期であれば外壁のメンテナンスもそう遠くはありませんので、足場を有効活用しお住まい全体のメンテナンスを実施しトータルコストを抑えましょう。
部分補修が出来ない場合は屋根カバー・葺き替え工事!
今回は屋根にフォーカスを当てて修理の方法と相場をご紹介させていただきましたが、必ずしも部分修理では改善できないケースが存在します。わかりやすい例とすれば、塗装が欠かせない化粧スレート屋根材であっても【塗装が出来ないスレート屋根材】が存在し、☑ ニチハ パミール
☑ セキスイ かわらU
☑ クボタ アーバニー・コロニアルNEO 等
☑ 松下電工 レサス・シルバス
等は屋根材自体が問題を抱えている為塗装をご提案することはございません。
またセメント瓦・モニエル瓦はおよそ40年前に施工されており、既に下地や防水紙(ルーフィング)が傷んでいる可能性が高く、よほど綺麗にメンテナンスを行っていない限りは屋根葺き替え工事をご提案させていただいております。
30年以上使用されている化粧スレートも然りです。屋根材には使い続けられる目安とする耐用年数があります。一見問題がないように見えても塗装後、表面塗膜が剥がれやすくなったり塗装後まもなく雨漏りを起こしてしまうケースもあります。
上記のような根本的な問題が隠れている場合は部分修理を繰り返すよりも、屋根カバー工法や屋根葺き替え工事のように全面改修を行ったほうが、トータルコストを抑えることも可能です。
近年は屋根軽量化に伴う耐震性向上も注目されています。錆びにくく高耐久な金属屋根材(ガルバリウム・SGL鋼板)等での屋根葺き替え工事を行うことでメンテナンスサイクルを延ばすこともできます。もちろん金属屋根材に変更しても屋根修理・塗装メンテナンスは欠かせませんが、メンテナンスの手間や費用・耐久性・耐震性すべてを考慮しメンテナンス方法を決めていきましょう。
お問い合わせ時に「こんなことで専門業者に来てもらっても良いのか?」「気になる程度なのだが来てもらえるのか?」と不安を口にする方が多くいらっしゃいます。確かに点検をしたうえで問題なければ申し訳ないと思ってしまいますよね?些細な事では頼みにくいという心理が働いてしまっても無理はありません。
しかし皆さんが【些細な事】と考えている劣化がお住まいにとって重大な被害を与えている可能性もあります。外壁のクラック・屋根材のひび割れ・棟板金の浮き等、大した事がないように見えるかもしれませんが、その時補修しておけば大きな被害に繋がらなかった等…実は隠れた劣化はたくさんあるのです。
私たち街の外壁塗装やさんでは些細な劣化・軽微に思える破損等の調査を受け付けております。また塗装工事はもちろん、綺麗で快適なお住まいを維持するための屋根修理や防水メンテナンスも承っております。詳しい修理費用を知りたい、屋根の状態が気になる、お住まい全体の状態を把握したいなど、大切なお住まいに関して気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
屋根修理(工事)の種類及び相場のまとめ
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屋根も外壁も日々過酷な環境下にありながら自然災害にも耐えています。そのため思うよりもダメージが蓄積しており、塗装のみで綺麗に仕上がるというお住まいは非常に少なく大小問わず別途修理が必要になるケースがあります。
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屋根材の種類・形状・状態によって必要な屋根修理や相場も異なります。まずお住まいにどの屋根材が使用されておりどのような状態であるかをしっかり把握しておきましょう。
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屋根の劣化は外壁や室内にも大きな影響を与えますので、塗装の有無を問わず必ず屋根の状態を確認し、適切なメンテナンスを行いましょう。屋根修理には足場が必要になることがほとんどですので、足場を有効活用した外壁メンテナンスもご検討ください。
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現在一部のお住まいには塗装が出来ないスレート屋根材や、塗装を行っても雨漏りを起こす可能性がある屋根材が潜んでいます。この場合部分修理を行うよりも全面改修を行う方がトータルコストを抑えることが可能なケースがありますので、屋根の状況を把握し適切なメンテナンス方法を決めましょう。
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些細だと感じる劣化が大きな被害を招く可能性があります。心配や不安がある場合はまずお気軽に、点検・お見積り無料の私たち街の外壁塗装やさんへご相談ください。
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