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外壁の吹き付け塗装によるガラの種類についてご説明します。モルタルの壁、ALCの外壁、無塗装板の外壁、RC造の外壁などに吹き付けで外壁に塗装がしてあります。吹付とは、エアーコンプレッサーで空気を送り、いろいろな吹付のガンでエアーの圧力で塗料を飛ばして塗装していく工法になります。その吹付のガラはいろいろなガラがあります。それを説明していきたいと思います。
リシン壁についてご説明します。艶消しのアクリル塗料に骨材を混ぜたものをアクリルリシンといいます。リシンガンという吹付ガンで吹きてけてガラをつけていきます。リシンは、元々左官屋さんの仕上げのかき落としという仕上げを吹付で表現したものになります。かき落としは、手作業でモルタルを道具を使いかき落として仕上げる工法なので手間がかかり費用がかなりかかります。それに比べリシンは吹付で、アクリル塗料なので、安価にできますが、クラックが入りやすいのと、もちがあまりよくないです。30年くらい前はとてもスタンダードな塗料になりますが今は、窯業系サイディングなどの意匠性の高い外壁材が出てきたので、あまり施工することもなくなりました。
吹付タイルのご説明をさせていただきます。吹付タイルは、タイルガンと呼ばれるガンで塗料を飛ばして玉状のガラを吹きつける工法になります。なので別名玉吹きとも呼びます。凸凹のガラがつきますので、モルタルの外壁や、RCの外壁で採用されています。あと、玉の表面をカットローラーというものでつぶして仕上げるヘッドカットという仕上げもあります。
スキン仕上げについてご説明します。このスキンというものは、御影石や大理石などの石を砕いて樹脂と混ぜたものをいいます。この材料を吹きつけることによって石材調の仕上がりにすることができます。それにより高級感がとてもあります。ただ石と樹脂を混ぜ合わせたものなので、樹脂が劣化すると石がぽろぽろ落ちてしまうところが難点です。
スタッコ仕上げについてご説明します。スタッコは、塗料に骨材やセメントなどを混ぜ合わせたものになります。リシンよりはガラが荒く、スタッコガンで吹いていきます。厚みをつけて塗っていきますので、ごつごつとした重厚感ある外壁に仕上がります。この塗装もヘッドカットできる材料になります。
ほかにも吹付のパターンはありますが、大体この4種類が代表的なものになります。30年くらい前は、ほとんどのお家は現場塗装でしたので吹付がほとんどでした。今は、サイディングに押されて少なくなりました。塗り替えではこのような外壁を塗り替えするのは大分ありますので、下地の状態がどのような吹付がしてあるかの知識は診断するうえでは、重要になってきます。